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2)腐食(潮風、腐食性ガス、もらい錆)
設置場所について道路の側、海の近くなど様々な条件が影響します。
弊社では通常SUS304オーステナイト系ステンレスを使用しますが
もらい錆と対塩素(潮風) のさびという2つの問題がテーマになります。
(潮風 腐食性排ガス環境など)
316という高級ステンレスもありますが同じオーステナイト系であり
基本材料性能に価格差ほどの価値が見られません。(316L等も同じ)
弊社ではその対応として発色皮膜にステンレス防錆をかさねる手法を
採用し納入した実績を持っております。
(もらい錆)
加工硬化部分に磁性を帯びるのが原因なので錆ではありません。
小さな確立的に起こりうる事象であるためその旨をご了解いただいて
経済性の高い304材を使用します。
完全なもらい錆排除を求められる場合は316材または316L材を使用します。
(その他、酸性雨など)
オーステナイト系ステンレスの特徴は対腐食性能が他のステンレスに比べて
高く強いことなので、特に塩素に注意しておれば材質証明等により性能的な
確認を怠らなければ良いと考えています。
ただ、腐食は溶接部分については酸化(錆)状態を強制的に作ることなので
たとえ研磨しても物質性能は激変しており錆の発生箇所に必ずなります。
弊社では比較的規模の大きな外装には一切溶接部を使用しない織物を提案して
おります。
3)風きり音、金属音等
設置の大切な用件は一定の張力で張る構造を持つことです。
長さの短い場合は押さえ金具で対応できますが、大がかりなファサードは
面の張力を一定に保つと美観が出ます。同時に開口率を50%程度に高めて
風の抜けを良くしなければ風圧として止め金具に異常な力を与えます。
繰り返しの疲労により金具は破損しますのでいかに張力を高い状態で止めておく
かが風対策の注意事項となります。逆に言えば金属音の出る止め方であってはい
けないということになります。
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